YuOkumura’s blog

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服っていいよね

昔から洋服がけっこう好きです。最近いつ頃から服のこと好きになったかなぁと思い返してみたので、その事を書きたいと思います。

 

昔の記憶をたどっていくと、最初に私に影響を与えたのは東京に住む、いとこのお兄ちゃんとその友達たちだったと思います。彼らは下北沢生まれ、下北沢育ちの生粋の都会っ子で私が小学生や中学生のころ、彼らは高校生や大学生で、よく服や靴やゲーム、サッカーやバスケの話をしているのを子供ながらによく聞いていました。今でも感じますが、東京生まれ東京育ちの人ってやっぱり何か違います。身にまとってる空気がシティーなんですよね。かっこいいんですよ。大人になっても。

 

私が小学生を卒業して中学生1年生になる春、東京に遊びに行く機会があり、いとこのお兄ちゃんと通学用のリュックを買いに行きました。私の通った中学校には指定のカバンなどは特になく何でも良かったので、好きな物を選ぶ事ができました。

 

下北沢のSTEPSというお店に行ったのを覚えています。当時小学6年生の私にはとても手の届かない価格の洋服や靴、カバンが売っているセレクトショップで、お兄ちゃんたちは僕に当時まだ流行る前のグレゴリーのリュックを勧めてくれました。スペクトラという高強度の素材を使った黒ベースの渋いリュックでした。入学祝いだからといって、いとこのお兄ちゃんが私にそのリュックを買ってくれたのですが、私はその値段に驚愕しました。2万円もしたんです。まじ高杉晋作。小学生の私にとっては1万円でさえめちゃめちゃ大金なのに、いとこのお兄ちゃんは小学生の私に2万円のリュックを買ってくれたのです。私は中学の3年間をそのリュックとともに過ごしたのですが、中学生のハードワークにも負けず、18年近く経った今でも壊れることなく現役で使えています。この時私は多少高くてもいい買い物をするという事と〝良い物〟というのは、こういう物なんだということを学びました。

 

そういえば父からの影響も大きいかったと思います。父はいつもパトリックのスニーカーを履いていました。父は、小学3、4年生の頃から私にもいつもパトリックの靴を履かせてくれました。1つが履き潰れたり、サイズが小さくなってくると、新しいものを靴屋に行っては一緒に選び買ってくれました。そのパトリックの靴も安くて1万2000円くらいしていました。小学生にとっては贅沢すぎる靴です。私はいつもパトリックを履いて小学校に通っていました。でも、そのデザインはどのスニーカーよりも抜群にかっこよくて、最近は履く事がなくなってしまったけれど、小学生のころに履いていた何足ものパトリックのデザインや素材、色は今でもすぐ思い出す事ができます。なにがダサくてなにがカッコいいか、何が良い物で何が悪いものなのかの基準や定義がこの時期から自分の中にできてきたような気がします。靴を大好きになったのは間違いなく父の影響です。

 

私は稼いだ全てのお金を服につぎ込むほど、大量に服を買ったりすることはありませんが、たまに大きなお金を払ってでもゲットする靴や服があります。基本的に服は大好きですが買うことは稀で、都会に行った時には服屋を何件も見てまわるのが大好きです。服って本当にいいんですよね。その人の生き様やカルチャーがでますし、カルチャーがでるからこそ、スケーターの着る服はかっこいいし、パンクバンドの着るパンクな服はかっこいいですよね。その人がどんな事が好きでどんな信条を持って生きているかも服にも現れてくると思っています。

 

私は古着が大好きなので、基本古着屋をまわるのですが、服って本当に一期一会で、うぁ!最高っ!て服ってなかなか出会えないですよね。Tシャツ1枚にしたって首元の微妙なサイズ感とその加減とか袖の長さとか丈とか、もちろんデザインであったり色であったり、なかなか出会えないからこそ、出会った時は多少高くても必ず買うようにしています。見た目はすごくいいのに自分には全然似合わない服もあるし、着てみたら意外といいじゃんってのもありますし。なんですかね。人も服もとりあえず出歩かないと出会えないってことですよね。

 

とりあえず散歩いきますか。

 

おわり